誕生日プレゼントに!沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫) 山崎 豊子新潮社

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沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

山崎 豊子新潮社

新潮社
¥ 620
通常4~6日以内に発送
他の方もレビューで書かれていますが、 <br />筆者も言っているようにこの小説は新しいタイプの小説だと思います。 <br />事実を基にしているが、ノンフィクションではないという。 <br /> <br />主人公や国見会長が絶対的な正義として書かれていますが <br />このような清廉潔白な人間はまずいないので、 <br />これを実在の人物と≒で結び付けてしまわないように注意が必要と思います。 <br />(主人公に関しては、自分のエゴの為に家族をまったく省みないので清廉潔白とは言いがたいですが) <br /> <br />ただし、筆者がこのような描写をしたのは、おそらく国と天下り企業の癒着や <br />裏工作など社会の闇をわかりやすく表現したかったからではないかと思います。 <br />読んでいて公務員体質という点では非常に納得できる部分が多かったです。 <br /> <br />官公庁と仕事をする機会があるのでわかるのですが <br />民間では考えられないほどに非効率的に組織が運営されていますし <br />小説内で「親方日の丸」の国民航空経営陣の発想も「さもあらん」という感じで <br />大変納得が出来ました。 <br /> <br />正直言うと、半公務員として運営されていた企業が <br />いわゆる民間企業になっただけで、公務員体質から抜け出せたとは思えませんし、 <br />この本を読むとモデルとなった航空会社には怖くて乗れないと思います。 <br /> <br />今まで何度か映画化の話が流れてきたのも理解できます。 <br />反面、今年公開される映画の内容がどの程度小説に忠実に再現されているかで <br />航空会社や国がどの程度圧力をかけているのかわかりますし、 <br />その内容如何では、どの程度「公務員」から脱却できてきたのか <br />ある意味バロメータになるのではないでしょうか。

 

ふたりエッチ 44 (ジェッツコミックス)

克 亜樹白泉社

白泉社
¥ 550
在庫あり。
真に子供ができるのだろう? <br />漫画だから仕方ないのだろうけど……。<br />精子が弱すぎだ真(笑)

 

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)

立花 隆・佐藤 優文藝春秋

文藝春秋
¥ 987
在庫あり。
好きこそものの上手なれ、で著者それぞれの得意分野の話が面白く、紹介される本も読んでみたくなる。立花隆は科学系が強くいかにも楽しそうだし、説得力がある。「細胞の分子生物学」などは読みたくなった。ゴート族やヴァンダル族関係の本があって、これも読んでみたくなった。佐藤優は、外務省の経験と神学と言う普通の人が全然知らないことをやってきた人なので、過去の専門的な角度からの話が面白い。途中に出てくる馬鹿話も結構笑える。シェリングやシュライエルマッハーなんかを真正面からあげる事が出来るのは、やっぱり神学の底入れがあるからだろうか。結構珍しい逸話も楽しい。でも現在流通している一過性の本などもかなりあげられており、玉石混交になっている部分がある。その点、立花隆のほうが、スタンスは、一貫していると思う。対談全体は、佐藤優が優先的に話している感じがするし、話も佐藤のほうがおもしろいが、聞き上手の立花隆ならでは、と思う。小説系と哲学系に就いては、総じて両者のはなしはおもしろくはなかった。反証可能性の話では、反証自体がそう簡単ではないことは全く無視されている。「ユートピア」が共産主義思想に分類されているのは、少し短絡的だ。両者とも非常に戦略的な作家のせいか、こういった分野に就いては、別な読み手や評者が居るような気もする。また佐藤優は、本書で、勝間和代、柄谷行人、田原総一郎、塩野七生、広松渉、ハーバーマスと、各分野の人気者に何となく無節操に賛辞を送っている感じがする。書いてある感想も全部入り口どまりで、本当に好みなのかなあ、むしろ商売のためかなあ、と思いたくなる。すると珍しい外交関係の裏話も、何処まで本当かしら、と思いたくなってくる。

 

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

カレン・キングストン小学館

小学館
¥ 540
在庫あり。
3分の1くらいまで読み進めましたが、 <br />いてもたってもいられず片づけをはじめました。 <br /> <br />それまで片付けるのが嫌いで、 <br />まんべんなく部屋が散らかっている状態でしたが <br />本棚の棚一箇所からはじまって <br />5日間ぶっ続けで模様替え&大掃除をしましたよ! <br /> <br />疲れたら本を読んで、またパワーチャージして‥の繰り返しでした。 <br /> <br />あんなに嫌いだった掃除なのに <br />なぜか今は片付けるのが楽しいんです。 <br /> <br />「ガラクタ」とは‥の「未完成のものすべて」に <br />心を動かされて、途中にしていた編み物や壊れていたものなどを <br />未完成から完成品に変えました。 <br />そのおかげかインスピレーションが働くようになって <br />新しくいろんなものを創っています。 <br /> <br />不用品をオークションに出したり、人にあげたり、 <br />資源ごみに出したりして <br />どんどん部屋がすっきりしています。 <br /> <br />しかし友人はこの本を読んでもスイッチが入らなかったそうなので <br />個人差があると思います。 <br />片付けたい!と思っている所にこの本とめぐり合うと <br />背中を押してくれるんじゃないかな? <br /> <br />ちなみに今は2回目を読んでいる途中です☆ <br />

 

ライセンスの9年本 限定版

ワニブックス

ワニブックス
¥ 1,800
在庫あり。
9年本をなめてました。 <br /> <br />こんなにちゃんとした本だとは思っていませんで、 <br />まず届いたときの本の厚さにはちょっと驚きましたし、何より活字の多さ。 <br /> <br />途中にお二人の写真をはさむでもなく、上京後1カ月から始まりただひたすらの活字活字。 <br /> <br />内容に関しましても、実に真剣なものです。 <br />二人の生み出す'笑い'だけ観ていたいという方にはおすすめしかねます。 <br /> <br />普段は見せずにいる水面下の事情をこれでもかとさらけ出しているわけですから、 <br />ファンとはいえ人によっては知りたくないようなことが書いてあるかもしれません。 <br />「9年本最高!」などと手放しで高評価はできないかもしれません。 <br /> <br />それでも、ライセンスを深く知りたいというなら。 <br /> <br />9年前、乃至それ以前からお二人を応援されてる方も、無限大からファンですという方も <br />買われて損はありません。 <br /> <br />ただ「9年本」にお二人の写真を期待される方はどうぞ、この本は購入せず <br />「9年写真」へ方向転換されることをおすすめします。 <br /> <br />しかしやはり「9年本」、 <br />本当にライセンスを好きな方には堪らない一冊だと思いますよ。

 

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

中村 光講談社

講談社
¥ 580
在庫あり。
わらった<br />面白い<br /><br />無宗教だけど普通に面白かったです

 

生命保険のカラクリ (文春新書)

岩瀬 大輔文藝春秋

文藝春秋
¥ 819
一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
さわやかで腰の低い姿勢、地頭の良さで注目を受ける新進の経営者が、保険業界の仕組みについて舞台裏を明かした本。ともすれば複雑な生命保険会社の運営、収益が出る背景をわかりやすく、つぼを押さえて解説してくれる。 <br /> <br />保険料のバカ高さの反面、予定利率の低さを考えると、20、30歳代の人は、日系の生保などはなから頭に入っていないのではないか、と思う。バブル時5.5%という予定利率のつけを、バブル崩壊後の契約者は払わされているのは目に見えている。しかし、日系生保が、利率規制などの競争の制限と、対面募集のみという販売チャネルの単一化で、高コスト体質を作り上げ、規制撤廃、販売方法の多様化など、業界構造が根本から変わろうという状況で、なかなか新しい時代に適応した体質に転換できづらい、というのが本書を読んで、明確に理解できた。また、本書を読んでいて、ちょっと安心したのは、私も入ってしまった外資系のコンサル型営業の生保に、社会人になって間もない著者も入ってしまったということ。著者ほどの頭脳を持っていても、あの営業に乗ってしまうんだなあ、しょうがないか…とちょっと安心したが、為替リスクがあるとはいえ、数年前まで4%以上提示していた外貨建て生保商品を著者はどう見るだろうか。 <br /> <br />不払いやややこしい仕組みなど従来の日系生保を叩く一方で、確かに著者が経営するライフネット生命保険がいいよ、みたいな話に結構紙幅が割かれ、「人件費が上乗せされた日系生保か、それがない我が社?」みたいなポジショントーク的な話もある。確かに、「(利幅の薄い商品を積極的に売ってたら)営業職員を食わせられない」と消費者不在のセールスがまかり通ってきた日系生保もどうしようもないが、客観的な視点では読みづらいのがやや難か。いつも思うのだが、生保商品を完全に公平に説明してくれる人がいれば…と思う。

 

ザ・トレーシー・メソッド2 DVD&BOOK - 最強の腹凹ワークアウト 編 -

トレーシー・アンダーソンマガジンハウス

マガジンハウス
¥ 3,000
在庫あり。
パート1がすごく自分の体に合っていたのでパート2に移るのがむしろ不安だったのですが、程よくパート1の運動を加えた上で新しいエクササイズで構成されているのでかなり満足してます。 <br />一番驚いたのは、パート1を毎日やってももう全く疲れを感じなかったのに、パート2をやったら即効次の日筋肉痛が起こりました。これは、同じ運動を常にやってると体が慣れてきていたことなので、このタイミングでパート2をやるのは絶対有効だなと思います。パート1をやった人はむしろパート2をやるべきだと思います。 <br />今回もまた新たな結果が出るかと思うと非常に楽しみです。パート1を継続的にやったことで体重が減って体のラインが驚くほど綺麗に整ったので、骨盤を意識したエクササイズは女性にとってやはり重要なのだと思います。 <br />産後の友人にも勧めようと思っています。

 

落第忍者乱太郎 46 (あさひコミックス)

尼子 騒兵衛朝日新聞出版

朝日新聞出版
¥ 540
在庫あり。
新学期から、またまた学園長先生の思いつきで、混合ダブルスサバイバルオリエンテーリングになってしまいました。 <br />タソガレドキ忍者隊の策謀をドクタケ忍者隊が阻止している渦中に、忍タマ達が突入していきます。 <br /> <br />私は1年は組中心のお話を期待していたのですが、忍術学園上級生とタソガレドキ忍者隊が中心でした。 <br />特にタソガレドキ忍者の忍び組頭の登場が多いです。 <br /> <br />組頭は忍術学園に好意的に接していますが、掴みどころがない人物なので、果たしてこの後、どう展開するのかドキドキします。 <br /> <br />最後に、中在家先輩の優しさが印象に残りました。

 

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書

西寺 郷太ビジネス社

ビジネス社
マイケルが亡くなってから、彼について書かれたいろいろな文献や記事を読んで来ました。その中にはもちろん、この「プレビュー」欄も含まれます。またYouTubeなどのコメント記事もたくさん読んで来ました。そしてついに見つけたのです。マイケルが始めて日本で行ったコンサートの最中に、ある少年の名前を呼んだことを書いた記事を。それがこの西寺郷太さんの書かれた「マイケル・ジャクソンの新しい教科書」でした。 <br />その記事を見つける少し前に、私はその時の事を自分のブログで書きました。多くの人に知ってほしかったからです。ただし私の記憶に残っていたのは、マイケルがある少年の名前を呼んだ時の優しい声とイントネーション、そしてその後「今マイケル・ジャクソンが少年の名前を呼びました!」と言って、慌ただしく報道が駆け巡った事だけでした。マイケルの人柄を表すこんな素晴らしい出来事を、彼の死後どうしてどこにも書かれていないのか、不思議に思っていたのです。それを西寺さんがきちんと書いてくださっていて、本当に感動しました。さすがにマイケルの研究家だと思いました。 <br />そして新たなことにも気づきました。私がなぜマイケルが少年の名前を呼んだ、その部分だけしか記憶に残っていないのか。それは名前のところだけが「日本語」だったからだと言うこと。そしてマイケルが、少年の身に起こった悲劇を知って、日本公演の全てを、その少年に捧げると言っていたのだと言うことです。私は英語がわかりませんから、マイケルが観客に向かって語りかけた内容を、この本を読んで始めて知る事ができました。そして当時の曖昧な記憶が、全てがはっきりしました。 <br /> <br />「マイケル・ジャクソンの新しい教科書」とは、とても面白い斬新なタイトルです。タイトルだけで見ると抵抗を感じる人もいるかもしれません。私もその一人でした。でもプレビューを読んで、買ってみようかなと思い、読んでみてほんとうに良かった。素晴らしかった。西寺さんの文章は、マイケルに対する「愛」に満ちていて、温かい眼差しが伝わってくる。何があってもマイケルを見捨てず、見守り、愛し続けた人の書いた本。それが感動を誘わないはずがないのだ。今までたくさん書かれて来た嘘と虚像に満ちた本の数々と比較すれば、これは間違いなく真実のマイケルを知る新しい教科書と言えるでしょう。

 
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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫) 山崎 豊子 新潮社 沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
山崎豊子氏による、実在航空会社をモチーフにした、限りなくノンフィクションに近いフィクション。 <br />「アフリカ編」「御巣鷹山編」をバックボーンとした完結編。 <br />本作は、国民航空の再建を担う新会長国見とそれをサポートする主人公恩地による、腐敗への戦いを描く。 <br /> <br />大企業を蝕む腐敗の根は深く、国民航空OBをはじめ、政財界の黒幕たちにまでも翻弄される国見と恩地。 <br />企業再建の基礎となる絶対安全の確立、組合統合への道のりは、遥か遠い。 <br />はっきり言って、悪いやつが多すぎる。逆風が強すぎる。 <br />しかしそんな中でも和光や志方のような、志を同じくする者達がいるのが救いである。 <br />長かった本作も、終盤でわずかな光明が見えたような気がした。 <br /> <br />10月には映画も公開される。 <br />恩地役の渡辺謙は、ハマリ役かもしれない。 <br />是非観て確かめたいと思う。
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) 山崎 豊子 新潮社 沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
 昨日公開となった映画を見た。原作を読んでから映画を見るとがっかりするとよく言われるが、 <br />よく出来た映画だった。だからと言って映画を見て筋を知ってしまうと本がおもしろくなくなる <br />かというとそういうこともない。むしろ3時間超と映画としては長いとはいえ、文庫本で5巻と <br />いう長い小説ではどうしても取捨選択してはしょわらずを得ないので、映画を見てから読むと映画 <br />で描写できなかったディテールが分かり、面白さが増す。 <br /> この本で扱った航空会社は政権交代もありほぼ公的資金注入が決まった。本と映画で描かれた <br />官的体質のゆえである。映画制作の構想・企画は政府による再生が明らかとなる前であったはずだ。 <br />その時機を得た先見性には脱帽だが、10年も前にそれを見越したような予見を内包したこの本は <br />すばらしいという言葉を超越している。山崎豊子おそるべしとしか言いようがない。映画と本、 <br />双方お勧めですが、映画にはハンカチが必携です。 <br /> 「白い巨塔」で育った者の読後感です。 <br />by 左門 新 <br /> 三つ星レストランには、なぜ女性シェフがいないのか <br /> 女はなぜ素肌にセーターを着れるのか <br />  <br /> <br /> <br />
沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫) 山崎 豊子 新潮社 沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
最終巻までついにその正体を明らかにしない恩地元、彼の真の正体が垣間見える描写が本巻P.196からP.205にさりげなく織り込まれています、 <br /> <br />それはナイロビに到着した恩地と税官吏のささいな衝突、しかし恩地の正体が決定的にあからさまになる衝突です、 <br /> <br />当事の発展途上国ならば当然に横行していた税官吏の嫌がらせに怒った恩地は接収されそうなタバコをカートンごと握りつぶし、さらになんとケニヤ国の紙幣を破ってしまうのです、 <br />紙幣/貨幣は国旗と並びどこの国でもその国家を象徴し一定の敬意をはらって接すべきものである、という通常の精神の大人であればあたりまえすぎるような価値観が恩地に欠けていることがここで明らかになるわけです、それもまさに国家の出先機関である税関で紙幣を破る行為がどれほどその国を侮辱するものであるか、説明無用と私は考えますが、恩地の世代はそんなこと考えたこともないのかもしれない、 <br /> <br />その後の行動がさらに読者を白けさせます、 <br />警察に連行された恩地はどうにか署長にとりいり事件化を避けるのですが、自分を空港へ送らせた警官にチップを握らせ何をさせたかはぜひ書中で確認してください、(それができるならもっとましな処世をしたらどうなんだ恩地君!) <br /> <br />恩地の心に巣食う沈まぬ太陽という信念は、国旗・君が代への対応で処分されたアカ教員が、これからも戦い続けます、と反省も後悔も決してしないのとおんなじことなんでしょう、 <br /> <br />本書で描かれたような労使関係の緊張が存在するような企業/組織の現実の末路はぜひみんなで見届けましょう、 <br />
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫) 山崎 豊子 新潮社 沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
舞台となっている時代は、丁度オリンピック前当たり、高度成長期の頃です。その頃海外勤務といえば、総合商社か日本航空でした。ソニー、ホンダ、セイコーといった貿易で国を再建する日本の尖兵として海外に飛び立つビジネスマンは鶴のマークの飛行機に乗り込んでゆきました。一方で、当時は激しい組合闘争の時代でもあります。今とは正反対のインフレが家計を襲っていた時期でもあります。経済成長とインフレは切れない仲ですが、企業業績が上向き、賃金が増え、消費が増え、企業業績がさらに増えるという時代でした。この賃金上昇を担ったのが労働組合です。今のように大人しくはなくストライキも盛んに行われました。そして組合活動を行えばアカとも呼ばれる時代でもありました。冷戦時代、世界中で共産革命も進んだ頃でもありましたから。労働組合の活動を行ったために差別的な待遇を受けると不当労働行為という法律違反になります。この作品でみられるように、組合役員を降りたときに、報復人事ということが行われます。自らの役割に忠実であればあるほど、不利な立場に立たされるのが労働組合でもあります。会社と組合はこういう争いを経験しながら、妥結点をみいだしていった結果、今日のような組合員が一種特権階級のようになった企業組織を作り上げてしまいました。奇跡的な経済復興を遂げてゆく日本の影の部分が見事に映し出されていると感じました。主人公の圧倒的な存在感でぐいぐいと引き込まれる抜群に面白い作品です。
不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44) 山崎 豊子 新潮社 不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)
引き込まれる物語であっただけに、あまりにあっけない最後に絶句しました。残念です。色々なことが中途半端なまま物語が突然幕を閉じました。不完全燃焼の一言です。